はいたい~さやです
今回は沖縄移住したホテルマン夫婦の私達が宿泊した『The Okura Tokyo』を紹介します。The Okura Tokyoは、「帝国ホテル」「ホテルニューオータニ」と共にホテル御三家と呼ばれる、「ホテルオークラ東京」の本館跡地に建て替えられ、2019年9月に再開業したホテルです。
シティホテルやリゾートホテルで働いてきた私達にとっても一度は泊まってみたかった憧れのホテルですが、ホテルマンのホスピタリティは一流で、外資系高級ホテルとはまた違った、細かな気配りや日本の良さを感じるお部屋も最高の一言でした。
2021年12月に宿泊した際の宿泊レポです。
今回は生後5か月の娘も一緒に宿泊したので、子連れで宿泊を考えている方にも参考になれば嬉しいです。
さやさんが結婚式に参列している間、子守りしてました
The Okura Tokyo の概要
創業者である大倉喜七郎のビジョンのもと、ホテルオークラは1962年、旧大倉財閥の邸宅跡地を敷地として完成しました。世界のVIPをもてなし続けてきた歴史あるホテルオークラは、2019年に建て替え、 The Okura Tokyo として新たに生まれ変わっています。
1962年 | 開業 |
1964年 | オリンピック東京大会 IMF国際会議 |
1973年 | 別館開業 |
1985年 | 「EUROMONEY」誌”ホテルランキング”世界1位 |
1986年 | チャールズ皇太子とダイアナ妃 |
2009年 | オバマ大統領宿泊 |
2014年 | 本館建替え計画を発表 |
2015年 | 建替え工事のため本館を閉館(別館の単独営業) |
2019年 | The Okura Tokyo 開業 |
2020年 | 別館営業終了 |
都市型高層ホテルのプレステージタワーと、日本美を基調とするヘリテージウイングの二棟で構成されており、ヘリテージウィングはオークラ最高峰のブランドに位置づけられています。
The Okura Tokyoに到着
今回私達が予約したのはプレステージタワーのお部屋です。最寄り駅の東京メトロ日比谷線、虎ノ門ヒルズ駅から徒歩で向かいました。駅から少し出るとホテルの外観が見えてきます。ビルには『 The Okura Tokyo 』のロゴが。
写真向かって左がヘリテージウイング、正面の高層ビルがプレステージタワーです。 虎ノ門ヒルズ駅からは、宴会場入り口まで徒歩5分とありましたが、正面玄関に迷ってなかなか辿り着けませんでした。沖縄からの長旅で、娘を抱っこしてキャリーケースを引いての移動だったので、坂道を回避しようとしたらオフィスタワーの方へ迷いこでしまい迷子…。
優しい警備員さんが、こっちからもホテル行けるよ~と声をかけてくださり、案内してくださいました。プレステージタワーの8F-25Fはオフィスフロアのようです。複合ビルにはいっているホテルの入り口に迷うのはあるあるですね。
公式ホームページにのっているアクセスが分かりやすいので、タクシーを使わない場合は一度チェックしておくことをおすすめします。
個人的に、ホテルの仕事の中でも最もかっこいいと思うのはドアマンです。やっぱりホテルの顔だけあって求められることは多く、瞬時に多くの判断をする必要があります。The Okura Tokyoのように要人が多いホテルのドアマンは本当にかっこよかった。VIPの社用車が多い日の回しを一度みてみたいです…。(ホテルマン目線)
外資系ホテル元ドアマンのきりさんは、ホテルのドアマン観察が趣味です。
ホテルロビー
プレステージタワーのロビーは、本館のロビーを現代の技術で忠実に再現されています。静かなロビーは足を踏み入れると初めて来たホテルなのになんだか落ち着く雰囲気。
天井から吊り下げられた美しいオークラ・ランターンもそのまま再現されています。
丸いテーブルと椅子は梅の花をイメージしているよう。写真を撮り忘れましたが、ロビーにある世界時計はかつてのロビーにあったものをそのまま展示してあるそうです。
このロビーをみると、オークラに来たな~という感じがします。12月だったので、クリスマスツリーも飾ってありました。ロビーの雰囲気を邪魔しない落ち着いたツリーもまた素敵。
チェックイン
キャリーバックを引きながらフロントに到着すると、すぐにベルの方が荷物を運んでくださり、カウンターへ案内されました。到着したときのあいさつはさすがオークラ。チェックインをしようとする私達に気づくと、近くにいた5,6名のスタッフが一斉に向きを変え爽やかなあいさつで迎え入れてくださいました。
隣のカウンターのフロントスタッフや、荷物を運んでいたスタッフも一度手をとめて、笑顔で娘に手を振ってくれたりして、たったそれだけでどんなホテルかが分かる気がします。
チェックイン中も色々なお話をしながら手続きをしてくださり、お部屋に案内していただきました。The Okura Tokyoはなんとなく男性スタッフが多い印象。制服や髪形など清潔感もあり、身振り手振りも『Theホテルマン』という雰囲気がでかっこよかったです。
ゲストルーム一覧
プレステージタワー
プレステージルーム 156室 | 48㎡ 1~3名 | 28階〜33階 コネクティングルーム有り アクセシブルルーム6室 |
プレステージルーム アッパーフロア 78室 | 48㎡ 1~3名 | 34階~36階(36階のみ喫煙) 高層階からの眺望が魅力 コネクティングルーム有り アクセシブルルーム2室 |
プレステージコーナー 36室 | 56㎡ 1〜2名 | 28階〜36階(36階フロアのみ喫煙) 2面の大きな窓 コネクティングルーム有り |
クラブルーム 82室 | 48㎡ 1~2名 | 37階〜40階(禁煙) クラブラウンジ利用可 |
クラブコーナー 6室 | 56㎡ 1〜2名 | 37階〜40階(禁煙) クラブラウンジ利用可 コーナールーム |
クラブスイート 8室 | 97〜106㎡ 1〜2名 | 37階〜40階(禁煙) クラブラウンジ利用可 リビングとベッドルーム |
ロイヤルスイート | 201㎡ | 応接室、ダイニングルーム、書斎 ※詳細は問い合わせ |
インペリアルスイート | 730㎡ | 3ベッドルーム 39階と40階の2層のリビング吹き抜け 国内最大級規模の面積 ※詳細は問い合わせ |
ヘリテージウィング
ヘリテージルーム 115室 | 53〜63㎡ 1~2名 | 6階〜17階(9階のみ喫煙) 朝食付き クラブラウンジ利用可 |
ヘリテージルーム (バルコニー付き) 18室 | 60㎡ 1~2名 | 6階〜17階(9階のみ喫煙) 朝食付き クラブラウンジ利用可 |
ヘリテージスイート 5室 | 120㎡ 1~2名 | 7階〜9階, 15階〜16階(9階のみ喫煙) 壁2面の大きな窓 朝食付き クラブラウンジ利用可 |
アンバサダースイート | 137㎡ | 日本らしく気品漂うスイートルーム ※詳細は問い合わせ |
プレジデンシャルスイート | 256㎡ | 四季を感じるバルコニー ヘリテージウィング最上階 ※詳細は問い合わせ |
プレステージルーム
エレベーターでお部屋へ向かいました。廊下も落ち着いた雰囲気。廊下やロビーの至る所に日本を感じられるものが飾られています。
今回予約したお部屋はプレステージルームのビューバス。プレステージルームにもワイドリビング、ビューバス、アクセシブルルームの間取りがありますが、ホテルのビューバスが好きなのでこちらを予約しました。お部屋も細部までこだわり尽くされていて、写真をたくさん撮ってきたので順番に紹介していきます。
私達が宿泊した部屋の間取りはこんな感じ。広さは48㎡です。ドアを開けると目の前にバスルームがあり、右側にリビングがありました。少し珍しい間取りでしたが解放感もあり、使いやすかったです。
ベッドルーム
ライティングデスクの横の棚がミニバーです。
ベッドルームからはテレビが掛かっている壁が目隠しになるような感じで、奥にバスルームがあります。
ライティングデスクの他にも広めのソファーとティーテーブル、ローチェアがあるので外の景色を眺めながらお茶もできます。ティーテーブルの上には名前入りのメッセージとリーフパイがありました。ホテルのショップでも販売されていましたが、バターの香りがして美味しかったです。
設備
ベッドサイドにはBOSEのBluetoothスピーカーもあったので、音楽をかけてゆったりできました。
ライティングデスク横のメモ帳と、左のボックスにはテレビのリモコン。リモコンまで箱に入っているという徹底ぶり。ちなみにメモパッド横のボールペンはマグネットでくっつきました。
ライティングデスク横の蓋をあけるとLANポートと、HDMIケーブルの差込口、変換アダプターがあり、テレワークも十分にできそうです。
お部屋へ案内していただいた際に加湿器を依頼したのですが、なんと空調に加湿機能がついているとのことでした。ホテルって乾燥しがちなのでありがたいですね。必要な場合はスチーム加湿器の貸出もあるそうです。
ミニバー
ミニバーの常温の水4本と冷蔵庫の水2本は無料とのことでした。ベーシンにうがい用の水も2本あったので、1滞在で8本も!コンプリメンタリーの水は2本~4本のホテルが多いと思うので嬉しいです。
コロナの影響で私達が滞在したときは、ターンダウンサービスを行っていなかったので、ベルスタッフの方から冷蔵庫のチョコはお召し上がりくださいと案内がありました。抹茶やほうじ茶のチョコも、美味しかったです。
ミニバーの伝票ケースにもボールペンがくっつきました(笑)細かいことだけど、全てがロゴ入りだったり、細部までこだわってある印象。
エスプレッソマシンはネスプレッソで、カフェインレスとマスターオリジンシリーズまでおいてありました。
バスルーム
InstagramでThe Okura Tokyoのビューバスの写真を見たときから、このお部屋に泊まるのを楽しみにしていました。間取りをみてもわかるように、ドアをあけたらすぐこのバスルームが目に入ってきます。
うがい用の水も用意されてるし、左右に分かれているのもどっちがどっち使ったか分かりやすくて良い。
ベーシンの下にはロゴ入りのふかふかのタオルがありました。自分の家ではこんな大きなふかふかバスタオル使わないから(沖縄だと乾かない)、ホテルのタオルは特別感があって大好きです。
バスタブにはテレビもついていました。周りは高層ビルばかりなので、シャワーを浴びるときはブラインドをおろしましたが、お部屋のカーテンのようにブラインドも自動だったので開閉が楽でした。
ブラインドもリモコン式なので、バスタブに浸かってから開けることができます。
バスタブからは東京タワーと、反対側にちらっとスカイツリーも見えるお部屋だったので、最高なバスタイムでした。もっとゆっくり入りたかったけど、娘がギャン泣きだったのでさっさとでたことだけが悔やまれる(笑)
滞在中、時間があれば是非このお風呂でゆっくりバスタイムを楽しんでみてください。
バスアメニティ
お部屋に常設されているスキンケアセットはなんと『THREE』!女性には嬉しいですね。同じクラスのホテルでもスキンケアセットが常設されていないホテルも多々あるので、お部屋に用意されているのも嬉しいです。
シャンプー&コンディショナーや固形石鹼は「Miller Harris(ミラーハリス)」というイギリスのフレグランスブランドでした。さすが香水のブランドだけあってこの香りがすごく良くて、シャンプーも使った翌日は髪がさらさら。気に入ったので取扱店を調べてみたけど、名古屋にはなく、あ~絶対沖縄にないだろうなと思ったら、プラザハウスにありました!
シャワーブース内にすぐに使える1セットと、洗面台横にももう1セット用意されていました。バスソルトとボディーローションもあります。
この香りだけで本当に癒された…
引き出しの中には、歯ブラシやコーム、コットンセットなどの使い捨てアメニティが箱に入っていました。地味に感動したのはこの引き出しの中の凹み。それぞれのアメニティの箱にぴったり合うサイズになっているので、綺麗にアメニティが並んでいます。
ベッドルームの紹介でのせたミニバーの引き出しの写真もよく見ると、コーヒーカプセルやメモパッド、オープナーやスプーンの大きさにあわせて凹みがあり、綺麗にきっちり揃ってる…。整理収納好きな私はそこに目が行ってしまいました(笑)
でもこの引き出し、どのメイドさんがセットしても綺麗にセットできるし、セット漏れがなくなりそうでいいな~と(ホテルマン目線)、そんな細かいところも勉強になりました。
バスルームとは別に、個室のトイレにも手洗い場がありました。タオルや固形石鹸もセットされています。
細かいことですが、夜中に足元灯をつけたら、ベッドの足元だけでなく、洗面台やトイレの足元もてらされたので感動しました。
子供用アメニティー(5ヵ月の赤ちゃん)
今回、予約時に赤ちゃんがいる旨と、ベビーベッドの貸出希望を備考欄にかいておいたので、事前にベビー用のアメニティーも用意されていました。
かごの中には、多めのバスタオルと子供用アメニティーがセットされています。これとは別にベビーベッドの中にもバスタオルがありました。赤ちゃんと宿泊すると、何かしらタオルを使う場面が多いのでありがたいです。お風呂上りにバスルームの床に寝かせたいときも、ふかふかのバスタオルが便利でした。
生後5ヵ月の娘にはまだ早いですが、キッズ用のスリッパと歯ブラシ、ミニタオルが入っていました。
バスルームにも、子供用のうがいコップもセットされています。
ベビーベッド
ベビーベッドは、ミニサイズではなく、70×120の通常サイズだったので寝返りをよくする娘には助かりました。木目が綺麗で高級そうなベビーベッド。(どこのメーカーのだろう?)柵もスライドで下げることができます。
プレステージルームからの景色
確か31階くらいのお部屋でしたが…(あいまい)、ちょうどビルの隙間から東京タワーが綺麗にみえるお部屋でした。
なかなか東京へ行かないし、行ったとしても首都高からさら~っとしか東京タワーをみたことがなかったので近くで眺めることができるお部屋で嬉しかったです。だんだんと日が暮れてく様子をぼーっと眺めているだけで良い時間でした。
時間があったら東京タワーへ行こうかな~とも思っていましたが、お部屋からこれだけ綺麗にみえて満足したのでホテルで過ごしました。
上手く綺麗に撮れませんでしたが、お部屋からの夜景はこんな感じです。
オーキッドでの朝食
The Okura Tokyoでの朝食は、下記4か所から選ぶことができます。
- ヌーヴェル・エポック
- フランス料理 12歳以下不可
- 山里
- 和定食
- オーキッド
- オールデイダイニング ブッフェorアラカルト
- ルームサービス
- 前日22時までに予約要
私達が利用した際は、コロナの影響もあり営業時間等を変更しており、和食の山里も土日月祝のみの営業でした。今回は娘も一緒だったのと、ホテル朝食はブッフェが好きなので、オーキッドでブッフェ朝食をいただくことにしました。
オーキッドは天井も高く、解放感もありながらも落ち着いた雰囲気のレストランでした。天井まであるワインセラーが特徴的です。
娘もいたので、両サイドがソファーになっているボックス型のテーブルでゆっくり朝食をいただくことができました。珈琲はちゃんと席にいるタイミングでサーブしてくれます。
朝食の種類はそこまで多いわけではなく、豪華というよりもシンプルで美味しい、という印象。よくあるようなメニューですが、一品一品がどれも美味しくて幸せでした。
オープンキッチンでは、シェフがオムレツを焼いてくれます。
このスモークサーモンや、ハムが美味しくて何回か取りに行きました。
毎朝ホテルのベーカリーで焼き上げているパンは種類も豊富。どれも美味しそうで、全種類制覇したかったくらいです。
アラカルトでは、オークラ伝統のフレンチトースト(2,800円)もあるのでいつかは食べてみたいです。数量限定のようなので、フレンチトーストは予約したほうがよさそう。
フルーツコーナーには、高級そうなシャインマスカット(おそらく)があり、朝からフルーツもたくさん食べれて大満足です。
朝食も写真をあまり撮っていませんでしたが、和食コーナーもあり、焼き魚などもありました。私はこのあと披露宴に出席予定だったので、若干控えめに頂きましたがもっとたくさん食べたかった~(笑)
The Okura Tokyoの料金をチェック
まとめ
ずっと泊まってみたかったThe Okura Tokyoは、ハード面はもちろん、ホスピタリティも一流で素敵なホテルでした。ホテル内ですれ違うスタッフひとりひとりのあいさつも良かった。老舗のシティホテルらしいスマートな対応が素敵でした。
お部屋をみても、細部までこだわり尽くされていて、ゲスト目線にたっているな~という印象で非の打ち所がないです。オーキッド以外のレストランやプールやジムなどの施設も利用したかったのですが、今回はタイミングがなく諦めました。
東京にはまだ泊まってみたいホテルがたくさんありますが、おすすめホテルのひとつなので是非参考にしていただけると嬉しいです。
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