はいたい~さやです
今回は器好きな私が選ぶ、沖縄の『やちむん』おすすめ工房と我が家にお迎えした器たちを紹介します。まず、器がすきになったきっかけは陶器の町に生まれたから。私の実家は陶磁器生産量日本一の岐阜県土岐市、きりさんの実家は愛知県瀬戸市にあり、夫婦共に器とは昔からふれあってきました。
どちらも美濃焼や瀬戸物で有名な町で、あちこちに窯や工房があります。お互いの祖父母の家にも昔は窯があり、商売もしていたくらいです。きりさんは今まで特に器に興味があったわけではないようですが、私の影響で今は沖縄の器『やちむん』をはじめ、器にもこだわるようになりました。
どんな料理を作っても、ただ買ってきたものを盛り付けるだけでも器がお洒落だとそれだけで美味しそうにみえるし、テンションがあがるので是非素敵な器を迎えいれてみてください。
沖縄の焼き物『やちむん』
やちむんとは沖縄の方言で『焼き物』のことで、その歴史は1600年頃の琉球王国から続く伝統工芸品です。伝統を受け継ぐ工房から、若い感性を取り入れた新しい作品を出す工房もあり、沖縄の生活の中にあるだけでなく、沖縄の人気土産にもなっています。
やちむんの特徴
やちむんは、ずっしりとした厚みや質感、また絵付けに特徴があります。厚みや重さは沖縄の赤土が影響しているよう。私たちが小さいころから慣れ親しんだ美濃焼や瀬戸物は比較的軽いので、はじめてやちむんを手にしたときは「重い!」と感じました。少し大雑把に扱っても割れなさそう。
僕はひとつ落として割ったけどね
あの時はめちゃくちゃ悲しかった…
絵付けは、伝統的なやちむんには魚や沖縄の植物などがよく見られます。最近では水玉など日常使いしやすいデザインも多いですが、沖縄の海を思わせるような鮮やかな色合いや、躍動感のあるデザインが特徴的です。
沖縄のホテルでもよく見るやちむん
沖縄でもたくさんのレストランや居酒屋、ホテルでやちむんを使っています。とくにやちむんの産地である読谷村あたりは、器にこだわったお店がたくさんあって嬉しいです。
ホテルでもやちむんを使ったフルコースを謳っているところもよくみかけます。
この鮮やかなブルーのやちむんは『螢窯~jinjinyo~』のもの。
おすすめのやちむん工房9選
沖縄移住してからも素敵なやちむんをたくさん見てきましたが、我が家にもあるおすすめのやちむんを順番に紹介していきます。
一翠窯
「一翠窯」はこのカラフルな角皿が人気。読谷村長浜に工房があります。前から狙っていた器だったので、まだ名古屋に住んでいた頃、12月中旬にに開催される「読谷山焼陶器市」のタイミングで一翠窯の工房に行ってきました。
セレクトショップや各お土産屋さん、ホテルのショップなどでも時々見かけますが、やっぱり工房併設のショップは品揃えが豊富でした。
読谷村の長浜、海沿いの道から少し路地に入っていった場所に工房があります。駐車場が少ないので陶器市のタイミングは混雑するかも。
柄や色にめちゃくちゃ悩みましたが、このシンプルなネイビーとオレンジの角皿に決めました。少しお値打ちなアウトレット品があるのも工房併設のショップならでは。
これだけの品揃えなので、お気に入りの1枚がみつかるはずです。
沖縄へなかなか行けない!という場合もお店のオンラインショップや、取扱店、楽天市場などでも購入できます。角皿や長皿以外にも素敵な器がたくさんあるので是非チェックしてみてください。
種類も多いこのサイトがおすすめです↓
宮城陶器
お洒落なカフェや飲食店で見かけて、ずっと欲しかった宮城陶器。宜野湾にある加藤食堂と宮城陶器のコラボイベントで、やっとお迎えすることができました。
シンプルだけど深みがあって主張しすぎないので、どんな料理も美味しそうに見える素敵な器です。今回は新作のリムプレートを。
イベントでのイートインでも宮城食堂の器がつかわれていました。加藤食堂のキッシュとponteのパスタ。
読谷村にあるパン屋commonsでも宮城陶器のプレートとマグがつかわれていました。
なかなか簡単に手に入らない器で、お値段もそれなりにしますが、たまに工房のOPEN日があるので、タイミングが合えば足を運んでみてください。
うるま陶器
この鮮やかなうるまブルーが特徴的な「うるま陶器」。ひとめ見たときから欲しい~って思っていたけど高くてなかなか買えない…。うるま陶器に限らずですが、やちむんは全体的に結構いいお値段するんです。
でも諦めれなくって、そしたらなんとふるさと納税の返礼品にあるのを見つけてしまいました。
現在は、私達がふるさと納税したときとは形の違う器が返礼品になっていますが、このタイプも素敵。名古屋に住んでいるときにうるま市にふるさと納税をしていますが、まさか翌年に自分がうるま市に住んでいるとは思っていませんでした(笑)
この鮮やかなブルーが、何を盛り付けても綺麗に映えてレストランみたいなお料理に。
大皿はパスタやメインの料理にもぴったりです。コーヒーカップ&ソーサーなども可愛いのでいつか欲しいな~と思っているところ。
工房はうるま市の海中道路近くにあります。ふるさと納税で購入するのも本当におすすめです!
志陶房
ついに欲しかった『志陶房』(こころざしとうぼう)の夏至南風(カーチベー)シリーズの器を、2021年の読谷やちむん市で手に入れてしまいました。めちゃくちゃ嬉しい~。
沖縄の爽やかな海を感じさせるこの青の柄が素敵すぎる…
我が家にはちょうどなかったサイズ感のサラダボウルです。丼ものやうどんなどにもピッタリのサイズで使い勝手の良い大きさ。
目止めしてから使いました!
読谷やちむん市の際は工房で販売していましたが、普段は工房での販売はしていないようなので各取扱店かネットショッピングでの購入がおすすめです。
工房十鶴
今や人気すぎてなかなか手に入らないと言われている『工房十鶴』の器。以前の職場で一緒に働いていたやちむん好きな方から教えてもらいましたが、珈琲豆の可愛いデザインに一目ぼれしました。
ずっと手に入らず、たまに工房十鶴の器を使っているお店に出会うと「いいな~欲しいな~」と思っているだけでしたが、2022年の3月の『読谷やちむん市』でついにお迎えできました。工房十鶴は6年ぶりのやちむん市出店だったようです。
当日に知って行けたのは沖縄住みの特権!
当日は大雨の中、朝8時すぎにランダムな整理券をゲットし、1人2点のみでしたが可愛い二つを購入。小さいマグは売り切れていたので、大き目のツートンマグカップとカップです。2日目の11:30入場の整理券でしたが、1日目より種類は少なかった印象。
工房の直売店はしばらくクローズしているようなので、取扱店情報などをインスタでチェックするのがおすすめです。取扱店のネット販売もすぐ完売するので見つけたら即買いしてください。
ふるさと納税の返礼品として、同じ読谷村にあるグランディスタイル 沖縄 読谷 ホテル&リゾートで、『工房十鶴』がプロデュースしたお部屋に泊まることができるようです。ファンにはたまらない素敵なお部屋…。ホテルに合わせて作陶した作品もあるとのこと。
螢窯 じんじんよう
冒頭でも紹介した螢窯(じんじんよう)の器は、ホテルで見かけてからずっと欲しいな~と思っていましたが、イーアスにある沖縄のいいものを集めたお店”THE OKINAWA SHOP”で見つけたのでついに迎え入れました。
珊瑚がモチーフになったお皿のデザインや色味が好きすぎて、他にも欲しい器がたくさんあります。工房は大宜味村にあるため少し遠いですが、一度訪れてみたいです。
やちむんのセレクトショップやホテルのショップなどでもたまに見かけるので、螢窯の器を見つけたら是非手に取ってみてください。特徴的なデザインなのですぐわかると思います。
最近ではザ・ブセナテラスのショップでみかけたよ~!
読谷山焼 北窯
我が家に一番多くあるのが読谷山焼「北窯」の器。様々な形や大きさ、デザインがあり普段のお料理に馴染みやすい器がそろっています。
初めて買ったやちむんもこの北窯で購入したものでした。
北窯は、読谷村にある『やちむんの里』内に工房と売店を構えていて、種類も多いので初めてやちむんを購入するのにもおすすめです。
Instagramから#やちむんの里 で好きな器を探すのも楽しい
陶器市の時には工房内や外のテントでもたくさんの器が販売され、一番長居した工房です。普段使いにはもちろん、シンプルな器にも合うようなデザインもあるのでプレゼントやお土産にもおすすめ。
楽天市場でも購入可能です。
やちむんの里へ行くたびに必ず「北窯」はチェックしていますが、いつ行ってもショップ前の水鉢のお花がセンス良くて素敵。
行くたびについ写真を撮っちゃいます。やちむんの里へ訪れたら、北窯の水鉢も見てみてください。北窯以外にもこうやってやちむんにお花を活けているところがたくさんあって、どこも素敵です。
ノモ陶器製作所
これは、名古屋のセレクトショップで見つけてから欲しかった「ノモ陶器製作所」の小皿。よくお洒落なやちむん取り扱いショップでも見かけ、このデザインが目を引きます。
やちむんの里内にある売店で見つけたので即購入しました。
ただただスーパーで買った海ぶどうを盛り付けただけなのに可愛い。食卓のアクセントになること間違いなしです!同じ柄の大きさもいくつか種類があるので、使いやすいサイズを見つけてみてください。
眞正陶房
最近我が家に迎え入れたばかりの「眞正陶房」マカロンシリーズの器。誕生日プレゼントとして、家族に買ってもらいました。色はめちゃくちゃ悩んで、最後の最後まで奥にあるブルーと迷いましたが、まだ我が家にはなかった黄色をセレクト。
何にでも合わせやすいデザインと色合いがお気に入り。パスタにでも、ワンプレートにも使える大きさにしました。やちむんにしては、薄めで軽いです。
今回はやちむんの里にある「楓千夢~フウセンム~」で購入。最近出来たショップみたいでこの日もやちむんの里内で一番賑わっていました。
眞正陶房の工房併設ショップは、那覇市にあるので是非今度いってみたい!器以外にもマカロンシリーズのカップも可愛かった~。他にも素敵な器がたくさんあります。
Lequian Colored レキアンカラード
器ではないですが、私達のブログのプロフィール写真にも使っているこのシーサーは「Lequian Colored」の焼き物。このフォルムと色合いが可愛くて一目ぼれして、宮古島で購入しました。インテリアにも溶け込んでいて、何回みてもかわいい。目が少しキラキラしてるんです。
那覇市にショップがありますが、宮古島の「琉球ザッカ青空」で購入しました。やちむんの里の売店にも取り扱いがあります。
たまに白色のシーサーがいたり、レアカラーもあるかも?小さくてかさばらないので、お土産にも最高です。しっぽのところに、ショップカードやポストカードを飾ることもできます。
素敵なやちむんが揃うショップ
上記で紹介した工房は、工房併設のショップや読谷村のやちむんの里、オンラインショップなどで購入することができますが、沖縄県内にも様々な工房の作品をセレクトしたお店がいくつかあります。
PORTRIVER MARKET
浦添市の港川外人住宅街内にあります。素敵な器ばかりディスプレイされていてめちゃくちゃお洒落で雰囲気も良いお店。読谷村まで行く時間がない時もおすすめです。
琉球ザッカ青空 @宮古島
沖縄本島ではないですが、宮古島でやちむんを買うなら来間島にある「琉球ザッカ青空」がおすすめです。先ほど紹介したシーサーもこのお店で購入。私たちが行ったときはこの記事で紹介した以下の作品も取り扱いがありました。
他にもたくさんの作家さんの選りすぐりの器が購入できるので、宮古島へ訪れた際は是非立ち寄ってみてください。
いま私が狙っている「やちむんキャンドル」の取り扱いもあるようです。
やちむんが楽しめる場所
mofgmona
宜野湾にあるカフェmofgmonaでは、ランチやデザートが素敵すぎるやちむんで出てきます。グラスも好きな琉球ガラスを選べたり、器好きにはたまらない空間でした。
併設の工房では、なかなか見かけない作家さんのやちむんなど、たくさんの器が販売されています。
読谷 石窯ピザ酒場まるき
読谷村にある「まるき」の窯焼きピザはもちろん美味しいんですが、やちむんが楽しめるのも魅力のひとつ。ピザで隠れていますが、この大皿もやちむん。
アラカルトも器もどれも可愛くて、やちむんすきな私達もテンション上がってしまいました。やちむんの里で器を買った帰りに「まるき」のピザを食べにいくのもおすすめです!
宮古島の風が吹き抜ける丘の宿『またたびや』
以前ブログでも紹介した私たちの大好きな宿『またたびや』で使っているやちむんがいちいち可愛い!やちむん大好きなオーナーさんがいつも買い付けに行っているそう。やちむん好きには最高にテンションがあがる宿です。
まとめ
今回は私達も大好きな、沖縄の焼き物『やちむん』を紹介しました。まだまだ手に入れてないけど欲しい作家さんの作品がたくさんあるので、また我が家のレパートリーが増えたら紹介します。器好きな人も、あまり興味がなかった方も沖縄へ来たら是非『やちむん』を手にして、お気に入りの1枚を見つけてみてください。
やちむんは一見派手で合わせにくそうに思うかもしれませんが、和洋問わず日々の料理に絶妙にマッチするのも魅力のひとつ。同じお皿でも洋食に使うのと和食ではまた雰囲気も変わって楽しいです。
おすすめの工房や器があれば是非教えてください~!
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