【1歳の子連れ飛行機】航空会社選びやポイントと持ち物、過ごし方を解説『国内線』
2023.01.05
さや
今回は、飛行機に乗る機会が多い沖縄在住の私達が実際の体験談を元に、1歳の子連れ飛行機のポイントと持ち物を紹介します。里帰り出産後の生後1ヵ月での飛行機デビューの後も、1歳半までの間に10回以上国内線の飛行機に娘を連れて搭乗しました。
夫婦二人+娘で乗ることもあれば、私だけ帰省するタイミングではワンオペ飛行機も何度か経験しています。
もちろん慣れもありますが、ポイントや持ち物を押さえておけば不安も少なくなるので、子連れでの飛行機移動を予定されている方の参考になれば嬉しいです。
月齢によってポイントや持ち物も変わってきますが、今回の記事では1歳くらいのお子様を想定して紹介します。
きり
子連れでの航空会社選び
国内線の航空会社は大きく分けてJALやANAを代表するフルサービスキャリアとMCC(ミドルコストキャリア)、LCC(ローコストキャリア)の三種類がありますが、私達はこの3タイプそれぞれの航空会社に子連れで搭乗しました。
結論から言うと、子連れ飛行機におすすめなのはやはりサービスが手厚いANAやJALですが、スカイマークやソラシドエアなどのMCCでも十分です。
ジェットスターやPeachなどのLCCも子連れで利用していますが、無料預け入れ荷物の重量オーバーや、座席を利用しなくても幼児料金がかかる(ジェットスター)、搭乗中に抱っこ紐を利用できない(ジェットスター)といった点などを含めると、安いというメリットを上回るデメリットも多いです。
フルサービスキャリア(ANA、JAL)
那覇ー羽田間と、那覇ー松山間でANA、生後1ヵ月での飛行機は名古屋ー那覇間でJALに搭乗しました。
一般航空会社 | 料金 | 備考 |
---|
ANA | ・0歳~2歳まで無償 (同伴者の膝の上) ↑大人1名につき幼児1名 ・大人1名につき幼児は2名まで同伴可 (幼児1名は有償で席確保要) | ・ベビーカー貸出あり ・機内チャイルドシート貸出なし ・事前改札サービス (2歳以下の子連れ) ・お子様用グッズ (ANAオリジナルおもちゃ) ・ベビーカー優先返却 |
JAL | ・0歳~2歳まで無償 (同伴者の膝の上) ↑大人1名につき幼児1名 ・大人1名につき幼児は2名まで同伴可 (幼児1名は有償で席確保要) | ・ベビーカー貸出しあり ・機内チャイルドシート貸出あり (座席確保の3歳未満) ・事前改札サービス ・JALオリジナルグッズ ・赤ちゃん専用毛布の貸し出し ・ミルク作りのお手伝い |
2022年12月時点 参考:公式ホームページ ANA/JAL
メリット
- サービスが手厚い
- 預け入れ荷物が一人20kgまで無料(普通席)
- 機内でのサポートも多い
- トラブルにも柔軟に対応してもらえる
- 就航地、本数が多い
MCC(スカイマーク、ソラシドエア)
名古屋ー那覇間でスカイマークとソラシドエアに搭乗しましたが、就航地にMCCがあり、時間も合うのであれば一番のおすすめはMCCです。
MCC | 料金・人数 | 備考 |
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スカイマーク | ・0歳~2歳まで無償 (同伴者の膝の上) ↑大人1名につき幼児1名 ・大人1名につき幼児2名まで同伴可 (幼児1名は有償で席確保要、 2歳未満はチャイルドシート要) | ・ベビーカー貸出あり ・機内チャイルドシート貸出なし ・優先搭乗 ・絵本・ぬり絵セット貸出 ・授乳カーテン室あり |
0歳~2歳まで無償 (同伴者の膝の上) ↑大人1名につき幼児1名 ・大人1名につき幼児2名まで同伴可 (幼児1名は有償で席確保要、 3歳未満はチャイルドシート要) | ・ベビーカー貸出あり ・機内チャイルドシート貸出なし ・事前改札サービス ・ベビーカーの優先返却 |
2022年12月時点 参考:公式ホームページ スカイマーク/ソラシドエア
メリット
- 基本的なサービスはフルサービスキャリアと同じ
- 預け入れ荷物が一人20kgまで無料(普通席)
- 料金がフルサービスよりも安い
- 場合によってはLCCより安いこともある
機内でのサービスなどを含めてもフルサービスキャリアに見劣りせず、ほとんど違いがありません。JALやANAしか飛んでいない路線や、マイルでの特典航空券利用時を除けばスカイマークと
LCC(Peach、ジェットスター)
国内線を運航するLCCはいくつかありますが、私達が実際に搭乗したPeachとジェットスターを例にあげます。どちらも那覇ー名古屋間でよく利用します。
LCC | 料金・人数 | 備考 |
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Peach | ・0歳~1歳まで無償 ・大人1名につき幼児2名まで同伴可 (幼児1名は有償で席確保要、 チャイルドシート要) | ・ベビーカー貸出あり ・機内チャイルドシート貸出なし ・優先搭乗なし ・ミルク用のお湯あり ・スペースシートオプションあり (有償で隣の空席を確保) |
ジェットスター | ・座席を使用しない幼児 (2歳未満)も幼児料金要 日本国内線 \1,530- ・大人1名につき幼児1名 ・幼児2名以上は要問合せ | ・ベビーカー貸出なし ・機内チャイルドシート貸出なし ・機内での抱っこ紐使用不可 ・0歳児から料金がかかる |
2022年12月時点 参考:公式ホームページ Peach/ ジェットスター
メリット
- 運賃が安い
- セール時は片道数百円で予約できることも!
デメリット
- 諸々手数料がかかる(座席指定や決済手数料など)
- 機内持ち込み荷物は7kgまで、預け入れは有料
- 就航地や時間が限られる
- 搭乗口が遠い(バス移動の場合も)
- スタッフの人数も少なくサービスが簡素化されている
- Peachは2歳から料金がかかる
- ジェットスターは幼児料金がかかる&抱っこ紐不可
セール時に数百円で予約できたこともあり、LCCも頻繁に利用してます。直前でどうしても安い飛行機がLCCしかない場合や、ANA、JAL、スカイマークなどと金額や時間帯に大きな差があるときはLCCを予約しますが、子連れの場合はデメリットの方が多いです。
ジェットスターとPeachはどちらもワンオペ子連れ飛行機も経験しましたが、ジェットスターに関しては抱っこ紐NGがかなり辛かったので要注意です。
抱っこ紐ならある程度動きを制限でき、寝たときも両手が自由に使えますが、1人で娘を連れてジェットスターに乗ったときは動き回りたい娘をかかえて、抱っこ紐なしで座席に2時間座っているのは大変でした。
空港にもよりますが、搭乗口も遠いことがほとんどで、荷物の重量チェックも一番厳しいと思います。
Peachは荷物の検査も厳しくなく、抱っこ紐も利用可能なため、LCCの場合はPeachの方がおすすめです。
- ワンオペではない
- 預けるほど荷物がない
- サービスは不要
- とにかく安い方がいい
上記の場合はLCCでも全く問題ないです。
子連れでLCCにも何度か乗っていますが、CAさんも優しいので不安なことはそれほどありませんでした。
ある程度大変でも良いから値段を重視するならLCCでも良いですが、セール料金+荷物代(宅配送料や預け入れ料金)+手数料+幼児料金(ジェットスター)で結局スカイマークの方が安かったということはよくあるので、しっかり比較することが大切です。
座席指定
子連れ飛行機で悩むのが座席。LCCに乗るときは、追加料金を払ってまで座席指定はしませんが、JALやANA、スカイマークやソラシドエアは事前に座席指定が無料でできるので予約時に押さえておくのがおすすめです。
通路側と窓側はどちらもメリットデメリットがありますが、窓側の席を指定することが多いです。満席でなければできれば隣が空いている席が良いので、当日の直前まで何度か確認しています。
このときは、夫婦と娘でJALに搭乗し、一番後ろの2席(幼児2名連れの方優先)が最後まで空いていたのでここを指定できました。
ワンオペの時も一番後ろを指定したことがありますが、CAさんがすぐ近くに待機しているので困ったときに手助けしてもらいやすいです。娘が泣いてぐずったときも、後ろから「いないいないばあ」であやしてくださったこともありました。
ただやはり一番後ろの席は人気なので、早めに指定しないと埋まってしまっていることが多いです。スカイマークにワンオペで搭乗したときは、隣のいない窓側席(27H)を選びました。
通路側の方がお手洗いは行きやすいですが、なんとなく娘の気が散るきがするのと、娘が寝たときに壁にもたれることができる窓側を選んでいます。
子連れ飛行機持ち物リスト【1歳頃】
機内に持ち込むマザーズバッグは、娘の荷物+自分の荷物(財布やポーチ)とカメラもはいる大容量で軽い「qbag nest zip M」を産後からずっと使っています。汚れても洗濯機でも洗えるので、気軽に旅行に持っていけるのも嬉しいです。
LCCに乗るときは預け入れはせず、マザーズバッグ+機内持ち込みサイズのスーツケースを持ち込んでいますが、JALやANA、MCCの時はマザーズバッグと抱っこ紐以外の荷物は全て預け入れをして、機内にはできるだけ身軽で搭乗しています。
マザーズバッグの中身
- おむつ6,7枚
- おむつ替えシート
- おしりふき兼手口ふき
- 着替え
- 離乳食+スプーン
- ストローマグ
- 離乳食スタイ
- おやつ
- 音の出ないおもちゃ(必要なら)
- タオル
ごちゃごちゃするのが嫌なので娘の荷物は全ておむつバッグの中にまとめています。
おむつバッグの片側には、
反対側には着替え(肌着1枚+かさばらない簡単な服1枚)とおむつ袋数枚、食事関連のものを袋にまとめてチャックのついたところに入れています。
おむつバッグはお祝いでいただいた10moisのものですが、可愛くて便利でめちゃくちゃ重宝しました。10moisは他にも可愛いベビーグッズがたくさんあるので是非チェックしてみてください。
離乳食は飛行機に乗る場合はパウチタイプより、スプーン付きのカップに入ったタイプがおすすめです。途中で飛行機が揺れたときや、食べなかったときも自立するので楽です。
ストローマグはbbox シッピーカップです。逆さにしてもこぼれにくい&軽いので持ち運びには便利です。
注意点
bbox シッピーカップなどのストローマグは、飛行機の気圧によって逆流します!娘が吸い上げた後に噴水のようにお茶が出続けてべちょべちょになったことがあるので、飛行機内ではこまめに蓋を開封して中の空気を逃してあげてください。
月齢にもよりますが、飛行機に乗るときは音のでない且つかさ張らないおもちゃも持っていくときもありました。対象年齢3歳以上ですが、口にものを入れなくなった1歳頃はDAISOのシールブックで結構遊んでくれました。
ANAやJALではオリジナルグッズを貰えるサービスもあるので、おもちゃは必要に応じてマザーズバッグに忍ばせておくと良いです。
抱っこ紐
子連れ飛行機に抱っこ紐は必需品です。新生児から飛行機にのせるために抱っこ紐はすぐ購入しました。新生児~36ヵ月まで使えるベビービョルン ONE KAI Airのパーリーピンクを使っています。
ベビービョルン ONE KAI Air
- メッシュ素材なので熱がこもりにくい
- 洗濯機で丸洗いできる
- 別売りパーツなしで新生児から使用可
- 前向き抱っこやおんぶもできる
- デザインが可愛くて色馴染みが良い
持ち運びにはかさばるので、別で抱っこひも 収納カバーを購入しましたが、これがかなり便利だったので一緒に購入するのがおすすめです。
搭乗前の準備
飛行機の中で寝てくれるのが一番気を遣わなくて楽なので、飛行機に乗る時間がお昼寝の時間になるように調整するのがベストです!が現実はそうはいきません。
空港で遊ぶ時間を作ったり、飛行機で食事やおやつを取れるように調整して機嫌を取るようにするのがおすすめです。
空港であそばせる
娘は車移動のチャイルドシートでだいたい寝てしまうので、空港へ向かう車で昼寝してしまうことが多いです。なのでよく歩けるようになった1歳半前くらいは、できるだけ空港で遊ばせる時間を作るようにしています。
空港によっては無料で遊べるスペースがあったり、遊び場がなくても少し歩かせたりハイハイさせたり、飛行機で動けない分自由に動ける時間を作ってあげると良いと思います。
セントレア(中部国際空港)の遊び場
名古屋へ帰省するときの飛行機へ乗る前や、降りた後の定番スポットは「フライトオブドリーム」にある無料の遊び場です(一部有料)。第一ターミナルからは少し遠いので、時間に余裕を持っていくのがおすすめですが、乳幼児から小学生くらいまで思いっきり遊べるスペースがあるので、搭乗前の待機場所としては最高です。
飛行機に乗る直前も、保安検査を通った後の搭乗口前にキッズスペースがあったので自由に遊んでいました。セントレアは数ある空港の中でも使いやすく、大好きな空港です。
那覇空港
那覇空港はなかなか遊べるスペースがないですが、ハイハイ期であれば少し動けるキッズスペースがあります。マットが敷いてあるだけなので、1歳半の娘には物足らなかったです。
ベビーカーを借りておく
ほとんどの空港や航空会社でベビーカーの貸出があるので、チェックインする際にベビーカーを借りておくと楽です。ずっと抱っこ紐は大変なので、搭乗口でベビーカーを返して抱っこ紐に替えるまでは、ベビーカーに娘と機内持ち込み荷物を載せています。
空港や検査する人にもよりますが、保安検査の金属探知機もベビーカーに載せたまま通れることも多いです。その場合は子供だけ簡単にボディーチェックされますが、ベビーカーに載せていれば荷物のピックアップやブーツの脱ぎ履きなどもスムーズで助かっています。
到着空港のベビーカーも予約する
例えば、中部国際空港の第二ターミナルは、出口までの距離がかなり長いのでベビーカーや車いすがフリーで置かれていましたが、空港やターミナルによっては、飛行機を降りたあと手荷物受取レーンや到着口までベビーカーがないこともあります。羽田空港でもベビーカーを探しました。
チェックインの際に到着地ですぐベビーカーを使いたい旨を伝えておくと、事前に確保してくれたり、到着地でスタッフの方がベビーカーを届けてくれたりするサービスがある場合もあるので、必要な場合は一度相談してみてください。
おむつ替えをしておく
使用機材にもよりますが、機内のトイレは狭くておむつ替えの難易度が高いので、できるだけ機内でおむつを替えなくていいように、搭乗時間少し前におむつ替えを忘れずに済ましておきます。
ワンオペで飛行機に乗る場合、機内で自分がお手洗いへ行く際もCAさんに子供を預ける必要があるので、自分のお手洗いもギリギリに済ましておくと安心です。
機内での過ごし方
2歳以下の子連れであれば、優先搭乗ができる航空会社もありますが、優先搭乗するかどうかはその時の状況にもよります。
優先搭乗すると必然的に機内での待機時間が長くなってしまうので、最後の方に飛行機に乗るのも一つの手です。ワンオペの時は娘を抱っこして重い荷物を持って列に並ぶのは大変だったので、優先搭乗を利用しました。
搭乗後は座席近くの人に声をかけておくだけで、気持ちが楽になります。
さや
隣や前後の人に一言伝えておくだけで、帰り際に手を振ってくれたり声をかけてくれたり、お互いに少しは嫌な思いをしなくて済むと思います。
抱っこ紐を使う
持ち物の必需品と前述していますが、機内では基本抱っこ紐を使っています。隣に他の乗客がいた際に、抱っこ紐不可のジェットスターでは、前ポケットにある機内誌を出し入れしたり隣の人が気になったりして大変でしたが、抱っこ紐があればホールド感もありある程度動きを制限できます。
離着時は耳抜きのためにおやつや飲み物を
飛行機の離着陸時や、気圧が変わったなと思うタイミングにはこまめに水分補給をさせたりおやつをあげています。おやつや飲み物を飲み込むときに耳抜きができるようで、耳が痛くなるのを防げます。
ただ、寝ている時は耳抜きの必要がないようなので、無理に起こしてまでさせる必要はありません。娘も離着陸時に寝ていたときは何も問題ありませんでした。
音の出ないおもちゃで遊ばせる
持ち物で紹介した、シールブックなど音の出ないおもちゃで少しは気を引くこともできます。また、航空会社によっても子連れへのサービスがあり、スカイマークでは機内で絵本の貸出サービス、ANAやJALでは限定のオリジナルグッズが貰えるサービスもあります。LCCでもシールのプレゼントや、CAさんが簡易的にコップでおもちゃを作ってあやしてくれることもありました。
各航空会社でもらったおもちゃやサービスを少しだけ紹介します。
↑ JALでは娘の初めての搭乗記念にメッセージをいただけました。グッズはフォークとスプーンのセット。
↑ ANAのオリンピックの年にもらった風船飛行機が可愛いかった~!クラフトはまだ早かったけど、これがあればおとなしく飛行機で作ってくれそう。
↑ スカイマークは絵本の貸出サービスや子供のジュースまで無料
↑ ソラシドエアでは、娘が泣いたときに紙コップに飴をいれて絵をかいて簡易的なおもちゃを作ってもってきてくれました。
さや
上記は一例ですが、CAさんも困ったときは助けてくれるのでワンオペでも安心して飛行機に乗ることができます。
最終手段はスマホのオフライン再生
お腹もいっぱいで、眠たいわけでもなく、動きたくてグズっているときはやっぱりお気に入りのアニメや番組を見せるのが一番大人しく座っていてくれます。
ANAなどはWi-Fiサービスもありますが、速度が遅かったり、離着陸時は利用できないので、予め搭乗前にオフライン再生できるようにいくつか動画をダウンロードしておくのがおすすめです。
1歳半の娘は、Prime Videoでダウンロードした映画や、YouTubeプレミアムでダウンロードした大好きな動画をしばらく見ていてくれました。
期間限定の無料キャンペーンもあるので、飛行機に乗る前に会員になって、使わなくなったら退会しても良いと思います。U-NEXTは31日間無料です。
我が家はこのためだけだとしても、有料会員になって大正解でした。Amazon Primeは沖縄県民には嬉しい送料無料の特典があるので、ずっと会員になっています。
まとめ
今回は1歳の子連れ飛行機のポイントと持ち物や機内での過ごし方を紹介しました。今までの経験を通して思ったことや調べたことをまとめたら、かなりのボリュームになってしまいましたが、これから子連れで飛行機に乗る方、不安に思っている方の参考になれば嬉しいです。
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