はいさい!きりさんです。今回はずーーーーーっと放置していた親知らずを30そこそこの年齢でいよいよ抜いた話をします!
ずっと抜いたほうがいいって言い続けてたけど、やっと踏み切ってくれたみたい
四本一発抜歯ってどうなの?
結論から書きましょう。
「親知らず抜いていない全人類、今日にでも入院して四本一発抜歯してこい!」です。
四本一発抜歯って話をすると多くの人は「やばくない?」という感じのリアクションをとります。世間一般の印象はそんな感じでしょう。でも実際は違いました。あれだけ怖がっていたのはなんだったのか。終わってみると全然大したことなかったというのが正直な感想です。
- 麻酔で気づいたら手術終わってた
- 全然腫れなかった
- 抜歯の恐怖からの解放
- 毎食後のつまようじへさようなら
きりさんの親知らずの状況
僕の親知らず情報からお伝えしておきます。僕は上に2本、下に2本親知らずが生えていました。上の2本はまっすぐきれいに生えていましたが、残念なことに下の2本はまっすぐきれいに真横に生えていました。抜くのが難しく、普通の歯医者さんではまずやってくれないだろうという難易度の高いものです。
親知らずを抜く前は…
親知らずが気になる人の多くはネットで親知らず抜いた人の体験談を調べることと思います。僕もたくさん調べました。大体ネガティブな情報ばかり目につきますよね。
- 歯茎に注射うつ(痛い)
- 横向きに生えてると抜歯にとても時間がかかる
- 抜歯の時にペンチ的なものを口につっこまれてバキバキゴキゴキとパワーでやられる
- 抜歯後はほっぺたパンパンのペコちゃん状態
- 抜歯後痛み止め切れるとのたうちまわる痛み
- ドライソケットになると世紀末
- 運が悪いと顔面麻痺
僕のブログってプラスの事を赤マーカー、マイナスの事を青マーカーで引くんですけど、このままだとこの記事がブルーマンぐらい青くなってしまいそうな予感です。
抜歯して顔面麻痺になるぐらいだったらこのまま親知らずと共存した方がいいでしょ…
と、言い訳をつくりながら共存すること10年がたちました。転職するために仕事を辞め、沖縄移住もあり次の仕事まで期間が空くことになったときにさやさんが言いました。
私は親知らずこのタイミングで抜くけどきりさんはいつ抜くの。ちなみに私は最後の一本だけど。
い、いつか抜くから…
このタイミングしか抜くときなくない?仕事始まったら入院できないよ?顔腫れたら接客にも支障がでるよね?で、いつ抜くの?
い、今でしょ…
さやさんに詰め寄られたらもう抜くしかありません。ネガティブなことを調べるのはもうやめて、どこか上手なお医者さんがいる病院を探すようになりました。
抜歯のうまい病院があった
移住前は愛知にいたので、その土地で抜歯の上手な病院を探してみると、幸運なことに住んでいる近くの総合病院がとて評判がよさそうでした。さらに、たまたまさやさんの妹もそこで親知らずを最近抜歯したらしく、
めっちゃ上手!5分ぐらいで終わったよ!
と、かなりの腕のもよう。もうそうと分かれば腹をくくるしかありません。早速病院に行くと「あぁ~きれいに真横ですねぇ。入院して麻酔して一発で四本抜いちゃいますか?」とのこと。腹をくくったきりさんに怖いものはもうありません。
いいっすね
と、即答です。入院の日程もすぐに決まり、いざ当日を迎えます。
入院当日
入院は二泊三日とのこと。スケジュールはこんな感じです。入院して少し検査をしたらすぐに抜歯が行われました。抜歯する時には麻酔を入れるのでほぼ意識がない状態で手術が行われるとのこと。鼻に管を入れられて、麻酔入れるので数えますね~と言われて「1,2,3、4、…」と言われてすぐに意識がなくなったみたいです。半覚醒したときには、「今最後の一本抜いてますよ~」と言われてました。意識も朦朧としており、もう「どうでもいいですよ」ってだいたひかる状態でした。
しっかりと意識を取り戻したときにはすでに自分の病室に戻っており、麻酔の影響か唇に触ってもあんまり触覚がきいていないような状態でした。手術を終えた感想としては、本当にあっさりと終わってしまったなという印象でした。10年ぐらいイヤイヤ言ってきた自分はなんだったんだろうかと考えさせられます。まぁ僕にとっての地獄はこの後だったんですけどね。
白衣の悪魔降臨
抜歯も終わり、負担も少なく一安心したころに白衣の天使、看護師さんがやってきました。目のクリっとしたかわいい若い看護師さんです。これにはきりさんもニッコリ笑顔。
・・・
私が担当しますね
手術した日、その後も朝と夜に計5回点滴があるとのこと。きりさんは注射は結構嫌いです。5回もやるのかぁ…やだなぁ…と、その時は軽く考えていました。看護師さんがたどたどしい手つきで点滴の準備をします。
痛かったら痛いって言ってくださいね
ブスッ…
ズズ…
ズズ…
えっ!?
今まで経験なかったんで驚きました。点滴の針を刺すときにこの看護師さん微調整するんです。普通はぷすっといって時間にするとほんとに一秒ぐらいでしょうか?すぐに固定して薬剤投入していくと思うんですが、この看護師さん針を刺したままミリ単位で針を前後に動かして謎の調整するんです。調整してるときに
う~ん…
とかなんか納得いってない感じの声を普通に発してます。まって普通に痛いし怖い。映画とかでも針が刺さるシーンとか目をそらす程キライなのにこれはかなりキツイ。そして10秒ぐらい針を前後に微調整したのちに、
一旦流してみますね
ちょっと待って自信のなさが言葉に現れてる。「ちょっとよくわかんないけどトライしてみますね」って感じのニュアンスだけど大丈夫?薬液が流れると
いてててて
やっぱダメじゃん!薬液が外れてる時のピリピリするタイプのやつ!やっぱりうまくできていなかったようです。その後も針の微調整は続き…薬剤投入も腕にしびれるような痛みが続きます。
別の場所にしますね
こっちでやってみますね
一回抜いて他の場所でトライすることになりました。その時も微調整あり、薬剤投入後も痛みあり、再度に微調整をし、やっと薬剤が正常に流れたようです。
時間を見ると30分以上経っていました。て、点滴で30分もかかるとは。そして暑くもないのに僕は汗びっしょり。ただでさえ嫌いな注射がこんなに時間がかかり、尚且つこれがあと4回もあるなんて憂鬱でたまりませんでした。その後は特に何をするわけでもなく時間が流れ、とうとう2回目の楽しい点滴の時間がやってきました。
看護師さん
おはようございまーす
2回目はちょっとベテランっぽい看護師さんが来ました。これにはきりさんも心の中でガッツポーズ。
看護師さん
はい刺しまーす
看護師さん
はい終わりましたー
一瞬でした。というよりもこれが普通なのでしょう。念のためにベテラン看護師さんに自分は注射しにくいタイプの人間なのか聞いてみると、特にそんなことはなく、むしろしやすいタイプだとのこと。まぁそうですよね…。
時は経ち、3回目の注射の時間が来ました。きりさんは心の中で呪文のように唱えていました。
ベテラン…ベテラン…ベテラン…
カラカラ~と、ワゴンを押してくる音が聞こえ、病室のカーテンの前で止まります。
しつれいしまーす
カーテンが開くと・・・
そこには・・・
でたぁ~!
残念ながらどじっ娘がそこにはいました。桃鉄でキングボンビーが出た心境です。グエッヘッヘ。
もうきりさんは白目をむいています。でもそれでも腹をくくるしかないんです。大の大人が注射ごときでジタバタするわけにはいきません。
看護師さんが僕の血管を選定しています。注射のしやすい場所を探しているようですが
う~ん…
こっちかなぁ…
(不安を口にしたらこっちまで不安になるんだが!?)
看護師さんが血管を探すときに僕の血管を指でさわさわするんですよね。不安を口に出しながら。そしてその迷いが非常に長い。
う~ん(さわさわ)
前回のこともあり、僕もめっちゃくちゃ不安になります。なかなか注射に踏み切らずに長時間のさわさわタイムによる焦らしプレイ、ついにきりさんは震えが来ました。ちなみにこの震えとは比喩表現ではなく、実際にガタガタと震えました。
そしてその後、無事に一度点滴失敗をし、またまた刺し直しをし、悪夢の点滴タイムは終わりました。僕は終わった後もガタガタとまだ震えていました。こんなに震えたのは中学生の合唱コンクールでソロを歌ったときぐらいかもしれません。
3回の点滴を終え、僕の腕には穴が5か所空きました。このままだとボノレノフになりかねないと思った僕は、ナースセンターに申し訳ないけど担当の人を外して欲しいとお願いしに行きました。その後は注射担当が替わり、ドジっ子ちゃんとも会うことはありませんでした。めでたしめでたし。僕はおかげさまで嫌いな注射がよりキライになりました。
その他
病院食
僕は今まで入院した覚えがなく、ほとんど病院には縁のない生活を送ってきました。病院のごはんはまずいよって話はよく聞いていたんですが、実際は思ったよりもまずくはありませんでした。栄養もとれるし、カロリーも低いしいい食生活を送れたと思います。
ただし見た目は完全に猫のご飯でした。
腫れ
ほっぺたの腫れについても、ほとんどありませんでした。おそらく先生の腕がよくあまりダメージがなかったのでしょう。僕はあごが細いのでちょっとでも膨れたらわかりやすいんじゃないかと思っていましたが杞憂に終わりました。
腫れた方がネタ的には面白かった気がしますがまあいいでしょう。
痛み
術後の痛みは全然大したことなかったです。痛くなったら痛み止めのんでくださいねって言われてました。一応飲んではいましたが通常時は痛みほぼゼロでした。刻み食を食べるときだけ、びみょ~に痛いぐらいで奥で物を噛まないようにすれば特に問題なかったです。
料金
入院二泊三日でかかった金額がこちら、そのほか初診¥6000程度と抜歯の再診で¥1000円ほどかかっております。
大体トータル6万円ぐらいですね。入院して麻酔して、となるとまぁこんなものかなぁという感じです。個人的には安いと感じるぐらいでした。なかなかネット上でも料金がバラバラで不安でしたが結構安く収まったと思います。
まとめ
心配だけが先行し、先延ばし先延ばしで10年ほど放置していた親知らずですが、抜き終えてみるとなんでもっと早くやらなかったんだろうとしか思えなかったです。
どうしてもデリケートな部分ですし、臆病になってしまう気持ちもとってもわかります。
僕も、中学生の頃はバンプオブチキンを聴いていましたし、今の一番の得意料理は鶏肉のソテーです。こんな生粋のチキンの僕でしたが踏み切ってみると今はもう解放感しかありません。一人でも多くの悩める人たちの背中を押せてあげたら嬉しいです。
最初の方はブルーマンぐらい青が多かったですが、最終的にはキカイダーぐらいの赤青比率にはなったのではないでしょうか。
ただし注射はもうNGです。
コメント
でもお高いんでしょう?
あさくらさん、コメントありがとうございます。
トータルで6万円ほどかかっておりますが、個人的には安いぐらいだと思いました。
自分でも料金のことは載せるべきだと思っていましたが、忘れていました。
気づかせていただいてありがとうございます!